当科では、腎・尿管結石、前立腺肥大症、腎臓がん、腎盂尿管がん、前立腺がん、膀胱がんなどを中心に検査、手術、内服治療を行っています。
腎・尿管結石手術においては難治症例にも対応し、近隣医療機関からの紹介も積極的に受け入れています。
また、前立腺がんの診断や放射線治療時の副作用防止のための前処置なども放射線治療専門医療機関と連携して行っています。

当院に通院する透析患者さんは約380人。法人内を含めると約1,100人で多くの患者さんは元気に通院されていますが、高齢、フレイル、原疾患の糖尿病などから循環器・呼吸器系の合併症悪化による入院が一定数あります。
また、令和5年度も透析患者さんのCOVID-19感染による中等症の入院対応がありましたが令和4年度に比べ大幅に減少していました。
透析患者さんの循環器系の合併症の背景に睡眠時無呼吸症候群があり、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)目的の入院も行っています。
血液透析のみでなく腹膜透析の対応もしており、1人1人の希望に沿った治療選択を提示しています。

尿路結石治療センターとして、経尿道的砕石術や体外衝撃波結石砕石術(2024年1月で治療終了)、経皮経尿道同時砕石術など幅広く実施しており、難治症例にも積極的に対応しています。
前立腺レーザー治療センターとしては、2種類のレーザー(光選択的前立腺レーザー蒸散術・ホルミウムヤグレーザー前立腺核出術)を用いた手術に対応しています。
膀胱悪性腫瘍に対しては経尿道的手術を実施しており、令和5年度は66件でした。
また放射線治療専門医療機関と連携のもと、前立腺がんの放射線治療の前処置である金属マーカー留置術が多数となっています。